ぼくはシャクレクマノミのレレ。
フェルト生地のぬいぐるみだから、体は毛玉だらけだよ。
肌寒いこれからの季節、みんなも上着の毛玉には気をつけてね。
それにしてもP-10スタジオ…でかくなったもんだ。
やっぱり、ぼくが新生活へ向けてガンバろうとしているからなのかな?
自分の意識次第で見える景色は全然違ってくるものなんだね。
まぁ、とりあえず制作ブースに戻るとしようか。
………
あれれ?制作ブースがどこにあるかわからないぞ。
まるで建物の構造が丸ごと変わっているみたいだ!
おや、見慣れないオサカナがいるよ?
ぼくのオサカナ知識によると、あれは本社庶務の「タジマダイ」だね。
出張で来ているのかな?珍しい…。
…そうだ!
もしかしたら彼女についていけば制作ブースへたどり着けるんじゃないかな。
それになんだか、彼女の意思によってぼくの体が運ばれているような気さえするよ。
………
どうやらここが制作ブースらしいね。
模様替えしすぎでしょ。
おっ、新譜かな? 久々にディグりますか。
…へえ、いい“カット”揃えているじゃん。
本社制作担当の話数を入荷しはじめたんだね。
ねぇマスター!アクアトープ9話は入ってる?
…って、きみはまさか!?
肉体派歯科医師!?
いや、『白い砂のアクアトープ』9話担当のセイサクギョ、大谷医師!
違う、大谷氏。また間違った「オオタニシ」だ!
よくあたりを見回せば「タケウチワフグ」や「ウキノシタ」、「ハゼガワ」もいるぞ。
そしてきみは、セイサクギョたちのリーダー「イトウシンコウガシラ」じゃないか!
なんで本社のセイサクギョたちが揃いも揃ってP-10に来てんの?
やい!ふざけてないで質問に答えろ!
あまりぼくをおちょくらないほうがいいよ。
この凶暴な左腕-マグナム-の銃口は既にきみへと向けられているぜ?
…え?
「君のほうが富山本社に来ているんだよ」だって?
うそつけ!
もういいよ。それならここがP-10だって、もう一度自分の目で確かめて証明したるわ!!
いろいろ見て回り…
どっからどう見ても富山本社だったわ…。
でも、これはチャンス…!
ピーエー公式マスコットとして認めてもらうため、 富山の社員にアピール大作戦だ!
ぬいぐるみたちよ、ぼくがきみたちの仲間入りする日は近いぜ。
さて、まずは“アレ”を準備しないとね…?
中編につづく…
一方そのころ小平シティでは…
どうも、海の崩石こと園部です。
『白い砂のアクアトープ』第15話はいかがだったでしょうか!?
ウミウシの飼育って難しいのですね…!
我が家のソドムとゴモラもお迎え当初は落ち着きが無い様子で、「なんだここは…!?」とウオウサオウしていました。
もしかしたら水合わせ(オサカナが以前暮らしていた水槽と引越し先の水槽の“水質を合わせるため”の飼育テクニック)がうまくいっていないのかな?と不安でしたが、最近は今の環境にだいぶ慣れてくれたみたいです。
ヒーターの裏をお家にしてグースカ寝ています。
明日の10月21日からは第16話が放送です!ぜひご覧になってください!
つづく