P.A.Press
2023.4.18

【PAおさんぽ日誌 「ストロールとベアフット」】#03 霊、えんえん

ここどこ?

どうも園部です。
街のキラキラ✨を探しに、ようやくP-10を出発したレレちゃんと私。

でも…一体どこへ行けばキラキラと出会えるのでしょう?

「お散歩してればそのうち見つかるっしょ(笑)」
という無計画な私たちの楽観は次第に打ち砕かれ、
足腰に溜まる乳酸と共に、暗雲が重くのしかかってきました。

そうして小平シティをあてもなく彷徨った結果…

「小平霊園」にたどり着きました。

ここは、ご先祖様や誰かにとって大切な人の霊が安らかに眠る場所。

“霊園”と聞くと、お墓があってちょっぴり怖~いイメージがあるかもしれませんが、
そんなことは全然ナッシング!
「小平霊園」は明るく綺麗なお散歩スポットとして有名なんですよ。

総面積は約65ヘクタール。
広大な霊園内の半分ほどを占める緑地スペースや園路を歩いていると、
街の喧騒から離れた静けさに心癒されます。

ちなみにこの写真のチョイスは単に私の趣味です。

街から少し足を踏み入れるだけで、まさかこんな自然がね。
いやぁ、それにしても自然の中は“空気が美味しい”ね。…なぁ、園部?

キラキラが思うように見つからないイライラと疲労で、
私たちの間には若干気まずい空気が流れています。

こんな調子で果たしてキラキラは見つかるのでしょうか?

…と、こんな具合に、霊園北側に位置する雑木林を散策していると、
向こうの茂みからひょっこり白兎が顔を覗かせそうな、
可愛らしいお花が咲くメルヘンチックな小道と出会いました。
(実際、顔を覗かせたのはオレンジ色の虫でしたが)

知識に乏しいので正しいかどうか自信はありませんが、このお花はたぶん「ヤマブキ」ですね。
「ヤマブキ」は万葉集の歌に詠まれるほど古くから親しまれていて、花言葉は“気品”らしいです。

“気品”か。

実は、この人っ子ひとりいない雑木林に踏み入れたのには理由がありまして、
“成人男性がひとり、ぬいぐるみを抱えて撮影する”という恥辱に耐えかねて、
人の目から逃げてきたからなのです。

なんて臆病な私…😢

でも、もしかして「ヤマブキ」たちは…
その恥じらいを“気品”と呼んで慰めてくれているのでしょうか?
ありがとう。

妄想が過ぎるね。

私たちはしばらくこうして佇んでいました。
曇り気味な空模様でしたが、やがて雲間から木漏れ日が差し込んできます。

キラキラというには弱々し過ぎる光かもしれませんが、
「ヤマブキ」たちの優しさに触れて涙を流す私にとっては充分すぎる光量です。

神様が宿るという「二股の木」に腰かけながら、レレちゃんも木漏れ日を浴びています。
気まずい空気もなんだか浄化されていきますね。

私たちはようやくキラキラを見つけた…のかな?

『スキップとローファー』みたいなキラキラとはなんか違う気がしますが、まぁいいか。

レレちゃん。疲れたんで今日のところはパンでも買って帰りましょうか。

本日 2023年4月18日(火) 23時から
TVアニメ『スキップとローファー』第3話「フワフワ バチバチ」
が放送です!ぜひご覧ください👞✨

つづく


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