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2024.8.10

【シャクレめし】#06 納涼!恐怖の冷や汁

うらめしや…
ブログマスコットのシャクレクマノミのレレだよ。

TVアニメ『天穂のサクナヒメ』第5話はご覧いただけたでしょうか?
ゆいにあんなヒミツがあったとはね…!
きんたゆいに対してツンケンしていた理由、そして、
実は優しい心を持ったイイ子だっていうのもわかって、うるっときちゃったよネ😢
ふたりの絆、尊いよネェ。

今夜から放送スタートの第6話のサブタイトルは「恨みの炎」だって。
なんだか怖そう…オバケとか出てくるのかな?

ということで今回は「納涼!怖い話企画」。
暑くてまいっちんぐな夏を乗り切るためにも、
ぼくが体験した怖い話と、夏バテ対策にピッタリな料理をみんなにお届けするよ…!

シャクレ怪談「恐怖の冷や汁」

冷や汁 材料(1人分)

  • 焼味噌
    • 味噌                         大さじ1
    • サバ缶の身     1/4缶
  • だし汁
    • 水        お茶碗分㎖
    • 顆粒和風だし   小さじ1/2
    • すりごま     小さじ1/2
    • サバ缶の汁    たぶん大さじ1くらい
  • きゅうり      1/4本
  • 木綿豆腐      1/4丁
  • 大葉        2枚
  • 白ご飯       お茶碗分g
  • ???       ?????

味噌は、夏バテ対策として最適な食材なんだ。
発汗で失われた塩分・水分・カリウムなどの栄養素をお手軽に摂取することができ、
そして、味噌で足りない分の栄養素はご飯が補ってくれるんだって。
やっぱりお米×味噌は最強コンビだね。

さらに、「冷や汁」にすることで暑い夏でもサッパリ食べられるっつーわけ。
古くは鎌倉時代からつくられていた料理で、僧侶によって全国に広まったそうな。
昔の人は冷や汁を食べて暑い夏を乗り越えていたんだね。

時が経ち現在では気候風土が適した地域のみに残った感じらしいよ。
郷土料理としては特に宮崎県が有名だよね。

…と、余談はさておき、ぼくは冷や汁づくりに取り掛かったんだ。

まずは、サバ缶の身と汁をわける。
身はざっくりとほぐして、汁はあとでだし汁に混ぜて使うんだ。

次は、焼味噌の準備。
冷や汁をつくるには味噌をそのまま水に溶いてもいいんだけど、
味噌を一旦焼いてからの方が美味しくつくれるっぽいよ。

ほぐしたサバの身と味噌を弱火で練り混ぜながら炒って、
水分が飛んで団子っぽくなったら火を止め、粗熱を取ったら…焼味噌いっちょ上がり。

さっき分けたサバ缶の汁と、水、顆粒和風だし、すりごまを混ぜてだし汁をつくる。
で、焼味噌にだし汁を加えて、スプーンでつぶしながら溶かす。

まぜまぜ…、まぜまぜ…、まぜまぜ…と。

その時、理由はわからないけど何か“あれっ?”って思ったんだ。
でも、“まぁたぶん気のせいだろう”と、調理を続けることにしたんだ。

ぼくは今でも後悔しているよ。
“あの時、違和感の正体をちゃんと確かめていれば”と…。

薄く輪切りにしたきゅうりと、千切った大葉と豆腐を加える。
ちなみに豆腐はキッチンペーパーで包んで15分ほど水切りしといた方が良いらしいよ。
豆腐の水分で冷や汁の味が薄くなっちゃうからね。

このまま食べても美味しいんだろうけど、
本場の食べ方として最後の仕上げに…

あたたかいご飯の上にぶっかけて、
これで冷や汁の完成!

“いただきます”と合掌し、ぼくは冷や汁を食べた。
正直なところ、冷たい味噌汁というものにちょっとだけ抵抗感があったんだ。
味噌汁といえばやっぱり熱々の汁物というイメージが強いからね。

でも、実際食べてみると、こりゃ美味しいですわ。
暑さで食欲があまり無い時でもスルスル食べれそう。

ただ、もうちょっと氷で冷やしといた方が美味しく食べれたかな?
あと、もっと濃いめに味付けした方が良かったかも。

…と、冷や汁を味わっている途中、
ぼくはふと、言いようのない恐怖感に襲われた。

冷や汁の中を箸でつつくと、何か奇妙な感触がする。

あれ? 入れた覚えのない具材が入ってないか…?

この場からすぐにでも逃げ出したいと震える身体の意志とは裏腹に、
ぼくの好奇心はその恐怖の正体を確かめずにいられなかった。

“そういえば今日は…きょうは…!”

ぼくは震える手で、ゆっくりと、冷や汁の中へと箸を伸ばす―――

うわっ、最悪…。虫入ってんじゃん…。

つづく

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