どうも、ヒトデナシこと園部です。
先週、レレから催眠術を受けてからというもの、なんだか不思議な力が宿った気がします…。私の中で小宇宙(コスモ)が渦巻いております。
この<宇宙のパワー>なら、セイサクギョたちの力になれるはず…!
ちょうどいいところに『白い砂のアクアトープ』第5話担当セイサクギョ「ウエノコブダイ」がいましたが、かなり落ち込んでいるご様子…。
なにかお手伝いができないか聞いてみましょう。
「お弁当、落としちゃいました…。」
(落ち込むあまりイラスト化したウエノコブダイ)
……この<宇宙のパワー>を以ってしても、力になれそうにないですね。
私もお腹グーなのでご飯を分けるのは惜しいです。
とりあえず励ましの言葉をかけます。
すると…、大変です!
ウエノが落ち込んだ重力で、P-10スタジオにブラックホールが出現してしまいました!
このままでは『白い砂のアクアトープ』の大事なカット袋が全部吸い込まれてしまいます…。
早くどうにかしないと…。
私の体内に溢れるこの<宇宙のパワー>なら、もしかしたらこのブラックホールを消し去ることができるかもしれません。
時は一刻を争います。
さぁ、今こそ<宇宙のパワー>を解き放ちます!ウオーーーーーーー!!!!!
カッ
やったか……!?
なんてことだ…、全く効いていない…。
どうやら、私一人の力ではどうにもならないみたいです。
これは人手がいりますね。
あっ、ちょうどいいところにレレがいました。
<宇宙のパワー>を授けてくれたこの師匠ならどうにかできるはず…。
「ブラックホール?
…いま忙しいから遊ぶんなら後にして」
そんな薄情な…。
バディが困っている時に助けないで、何が共生でしょうか。
この寄生ぬいぐるみ…。
お仕事をしている他のセイサクギョたちを巻き込むのはさすがに気が引けます。
そうなると私にはもう頼みの綱がありません。
弱りました…、人手不足です。
が、こんなこともあろうかと、人手が足りないならヒトデです。
先ほどスーパーでヒトデを買ってきました。
マンジュウヒトデくん、君の力を貸して欲しいんだ!
「………」
バーミリオンビスケットスターくんなら助けてくれるよね…?
「………」
信じられない…、ヒトデすら人手を貸してくれません…。
やはり、日頃の行いのせいでしょうか…。
私の<宇宙のパワー>が足りなかったばかりに、このままだとカット袋だけでなく、P-10スタジオそのものも…。
絶望に打ちひしがれた、そんな時、どこかから声が聞こえました…。
「ぼくたちのこと、動いていないように見えるだろうけど、
君の願いは聞こえているから、心配しないで…。
よく、海はもう一つの宇宙というよね。
ぼくたちヒトデはその海の底で輝く星なんだ。
星は、願いを叶えるもの…、
いま、<“海”という名の宇宙のパワー>を授けるよ…」
ヒトデさんたちの熱い想いに、私、感涙です。 そして、この<“海”という名の宇宙のパワー>は、ウエノコブダイにこそ与えられるべきなのでしょう。
ウエノコブダイ、P-10の未来はあなたに今、託されました!
これは…、ウエノコブダイからほとばしるほどの<“海”という名の宇宙のパワー>を感じます…。
さぁ、ブラックホールよ…観念してください!
<“海”という名の宇宙のパワー>が解き放たれます。
ヒトデ満足です!!!!!!!!
カッ
…………
こうして、
ヒトデさんたちのおかげでブラックホールは消滅し、
P-10スタジオの平和は守られました。
『白い砂のアクアトープ第5話』は、
<“海”という名の宇宙のパワー>と共に、
皆さんの元へとお届けできました。
(元気モリモリ、ウエノコブダイ)
が、いかがだったでしょうか!?
第5話にもヒトデが出てましたね。
風花が出会った少年たちが持つバケツの中に入っていた青いヒトデは、その見た目の通り「アオヒトデ」といいます。
“アオ”がいるからには「アカヒトデ」というヒトデもいまして、2匹とも分類でいうと、ヒトデ綱アカヒトデ目ホウキボシ科に属します。
ほうき星が落ちる先は海なんですね!
明日の8月12日からは第6話が放送です!ぜひご覧になってください!
つづく