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どうも、ハコフグ息子こと園部です。
「フグ」ってプクプクしてて可愛いですよね。
というわけで絵を描いてみました。
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案外、うまく描けたのではないでしょうか?
と、自画自賛していると…、しまった!絵をスタジオ内で失くしてしまいました!
もし万が一、こんな絵が作品素材に紛れ込んでしまったら大変です。
この“原画式フグ爆弾”を取り除くには、彼に頼むしかありません。
緊急任務を発令します!
―――夜、閑散と静まるセイサクギョ水槽で、
人知れずパソコンに向かう一つの影がありました。
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「……任務了解」
彼の名は「フグヒラ」。
『白い砂のアクアトープ』第4話を担当したセイサクギョとして普段は過ごしています。
しかし、それは仮の姿。
正体はコードネーム“004(ダブル・オー・フォー)”…、
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伝説のスパイ「ハリセン・ボンド」なのです。
今宵、与えられた任務は
P-10内に隠されているという“原画式フグ爆弾”を
秘密裏に取り除くこと。
愛銃“タップ”を握りしめて、極秘の原画回収が始まります。
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ハリセンボンはフグ目のオサカナ。
ですが、プクっと膨らむだけのフグとは違い、
千本の針(実は300~400本しかありませんが)のヨロイのおかげで、
ハリセンボンは海の中に天敵無し!といいます。
例え、伝説のフグ格闘家「アンディ・ふぐ」級の難敵と鉢会ったとしても、
お得意のトゲトゲで威嚇すれば、
捕食しようなんて思う生き物は誰もいません。
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体に隠した無数の針は彼の第二の愛銃。
ちなみに豆知識ですが、
フグ毒と鉄砲の弾、どちらも“当たる”と死んじゃうことにかけて、
フグは昔「てっぽう」と呼ばれていたらしいです。
無敵にも思えるハリセンボン。
しかし、膨らむオサカナには一つ弱点があります。
なんと、一度膨らんでしまうと、しばらくの間は元のサイズに戻れないのです…。
プクっと膨らんでしまったら
いくらパタパタとヒレを動かしても満足には泳げません。
なんという落とし穴…。
晩ご飯を食べ過ぎたことも重なって、
ハリセン・ボンドは身動きが取れなくなってしまいました。
ここで、ふと思いつきます。
落とし穴といえば冒険家。
それに、“ハリセン・ボンド”という名前の語感としては
「ジェームス・ボンド」より「ハリソン・フォード」の方が近いんじゃないか?
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急遽、ハリセン・ボンドはスパイから冒険家へとジョブチェンジ。
冒険家の必需品であるムチを自分に打ち、
アメでプックリ膨らんだ体に喝を入れます。
なんとか落とし穴から脱したハリセン・ボンドは
降り注ぐ毒矢など数多の罠を潜り抜け、
そんなこんなで
“原画式フグ爆弾”を探し求めること30分。
ついに見つけたようです!
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埃被った状態で発見されたその絵は
まるで古代の壁画“ヒエログリフグ”…。
またまた豆知識ですが、
実はあのナイル川にもフグは棲息していて、
ピラミッドの壁画にも描かれているくらい古くから
エジプトではフグ食文化が根付いているらしいです。
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「任務成功オメデトウ。
報酬はとくに無いけどネ…」
冒険家への急な方向転換のせいで出番を失くしたボンドガールも喜んでおります。
ちなみに、フグのヒエログリフは“不満”を意味しているそうです。
まさに不遇。
『白い砂のアクアトープ』第8話、いかがだったでしょうか!?
「ヨツアナカシパン」が登場しましたが、その名の通り菓子パンみたいに見えますよね。
皆さんはなんのパンに見えましたか?
私は見た瞬間、“甘食が水の中に沈んでる!”と思いました。
そして砂の中にも沈んでいくとは…、御見逸れいたしました。
明日の9月2日からは第9話が放送です!ぜひご覧になってください!
つづく