P.A.Press
2021.9.8

【P.A.オサカナ日誌】第10怪 ウマ魚

どうも、立つのがつらいオトシゴロ、園部です。

いやー、肩が凝る凝るコルチゾール、運動不足を痛感しております。
大人になると自発的に取り組みでもしないと運動する機会って中々ないですよね。

ここはひとつ健康のためにも、久しぶりに走る喜びを思い出しますか…!

ところで、ご存知でしょうか?
私たち人間の体内には“ウマ”が眠っているのです。
しかも、ウマはウマでも海の馬…。

そう、脳の記憶を司る器官である「海馬」、すなわち「タツノオトシゴ」です。

タツノオトシゴは、オサカナにしては一風変わったその馬みたいな見た目から、別名“ウミウマ(海馬)”とも呼ばれています。
一方、脳の海馬は断面の形がタツノオトシゴみたいに見えるので、“海馬”と名付けられたそうです。

オサカナの世界ではタツノオトシゴたちによるレースが行われているといいます。(レレ談)
私の頭の中の海馬が、あの伝説の竜宮城ダービーでの激戦の記憶を思い出してきました!
名カイバ、『スペシャルマンス』の魂が私に継承されます。

響くファンファーレ…、
オジサンたちの大観衆に囲まれて、
レーススタートです!

………

いやー、9月になっても暑い日は暑いですね。
タツノオトシゴは団扇みたいなヒレでパタパタと可愛く泳ぐのですが、一生懸命泳いだとしても1時間に150cmくらいしか進まないらしいです。

タツノオトシゴたちのレースはゆっくりなんです。
今日は暑いし、走るのはやめときましょう。

やっぱり、レースというのなら1位になった時の何かしらのご褒美が無いとやる気が…。というか私は誰とレースをしているのでしょうか?

そうして涼んでいると、ハシモトザメがセイサクギョ水槽に呼び掛けているのが聞こえました。


どうやらカップラーメンを早い者勝ちでくれるそうです。
ちょうどお腹が空いてきたところでした。
ありがたく頂こうとすると…、突然、悪寒を感じました。

見回すと、セイサクギョ水槽が殺気立っています。
皆のギラついた目は確実にカップラーメンを狙っています。
そうか、レースのライバルはこんなにも身近にいたのですね…。

気が付けばレースは終盤。
怒涛のラストスパートがはじまります。

本命、モトジマンボウの豪快な走りか?
2番人気、 カイ(貝) のクレバーな逃げか?
はたまた、クレヤマエビの粘り強い差しが炸裂するのか?
私も負けてはいられません。

勝者を待つ栄誉、“ウイニングラーメン”を手にしたのは果たして…!?

これは大穴、イタガキカエルウオが驚異の追い込みで差し切りました。
ウイニングラーメンは彼女のものです。
天才はいる。悔しいが。

『白い砂のアクアトープ』第9話、いかがだったでしょうか!?
“がまがまの生き物ならみんな知っている”と自負する少年たちが指さす深海水槽の中で、タカアシガニが悠然とカメラ目線をキメていましたね。
「モデル顔負けの長い足を持つこのタカアシガニ、なんと節足動物の中では世界最大!」
…ということが、実はがまがまの生き物紹介ポップに書かれています。
くくるたちが頑張って作ったポップ、よーく目を凝らせば読めるかも?

明日の9月9日からは第10話が放送です!ぜひご覧になってください!

つづく

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