(ナレーション:制作部庶務 園部)
「ちょっと、やめてヨ…。ご主人様に見られちゃうヨ…」
おやおや、おアツいですね。
熱帯魚水槽にしては水温が高すぎるのではないでしょうか?
水槽の底に沈む白骨化れれびぃにアツいCHU💕を乱れ打ちするカクレクマノミくん。
そして、口では“嫌”と言いつつも、満更でもない様子のれれびぃ。
前回は水槽に溺れて、今回は恋に溺れようとでもいうのでしょうか?
しかし、メイドにとって恋愛事は厳禁…。
「きゅんギョばち」のエースメイドとして、この鉄の掟を破るわけにはいきません。
「アナタの想いには応えられない。
でも…。
アタイの胸の奥でキュン❤と高鳴るこの音は、無視できないヨ…」
ガイコツに心臓は無いので、きっとそれはカクレクマノミくんにチュッチュとつつかれて骨が砕けようとする音ですね。
そんなれれびぃの葛藤をよそに、
カクレクマノミくんはれれびぃの心を連れ去っていこうとします。
大空へ。
もしかしたら、カクレクマノミくんは水槽の地縛霊と化したれれびぃを成仏させたがっているだけかもしれませんね。
それと、アツいCHU💕のように見えたあの動きは、水槽のど真ん中に横たわる邪魔なガイコツを隅へ除けようとする動きだったのかもしれません。
“コイツ、確実にアタイにホの字だわ。あ~あ、モテるメイドはつらいわね(笑)”
と、全部勘違いという可能性を考えもしない浮かれメイドれれびぃは自分の中で芽生えつつある恋心が真なるものか確かめるため、
花占いならぬ雲占いをすることにしたようです。
「好き、嫌い、好き、嫌い、好き、嫌い、好き、嫌い……」
「好き!!!!!!!!
…嫌いせずに何でもパクパク食べて栄養補給して、免疫力を高めよう!
最近はめっきり寒くなってきて、体調を崩しやすいからネ。
これ、れれびぃとの約束ヨ💖」
夢の中でワタ雲を食べて、ワタ補給した気になるれれびぃであった。